羅南(ラナム)区域の60代の華僑は、中国から帰国後に保衛部に連行され、取り調べを受けた。出国ビザに記載されていない場所に行ったことでいちゃもんを付けられたという。
また、別の華僑は、理由は定かではないが保衛部に連行され、家と財産をすべて没収された。多額のワイロを支払ってなんとか家は取り戻せたものの、家の中にあった家具や家電製品はすべて戻ってこなかった。
金正恩氏の命令を受けて、北朝鮮国民に接する態度を一変させた保衛省だが、華僑はその対象外のようだ。罪をなすりつけて逮捕し、ワイロをむしり取る手法を北朝鮮国民に対して使いづらくなった分、華僑からより多くを搾り取ろうとしているのかもしれない。
平壌駐在の中国大使館は、このような状況に対して何ら手を打っていないという。