金正恩氏のやりたい放題が韓国新政権に「無様な失敗」の烙印を押す

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しかし、今回のミサイル発射によって出鼻をくじかれた形だ。そもそも、対話姿勢で金正恩氏の核・ミサイル戦略を放棄させるという発想自体が極めて楽観的過ぎると指摘せざるをえない。

韓国も過去には、北朝鮮に対して強気の姿勢で押し切った例がある。

2015年8月、北朝鮮が非武装地帯に仕掛けた地雷が爆発、韓国軍兵士の身体が吹き飛ばされた事件が発端となり南北の軍事危機が起きた。当時の朴槿恵大統領は、北朝鮮の謝罪を断固要求した。韓国世論も朴大統領の強硬姿勢を後押しした。背景には、韓国軍が公開した地雷が爆発する瞬間のショッキングな映像の影響があったと見られる。最終的に北朝鮮は「遺憾の意」を表して事実上の謝罪をさせられる結果となった。

(参考記事:【動画】吹き飛ぶ韓国軍兵士…北朝鮮の地雷が爆発する瞬間

暗殺の脅しも

韓国には、いまだに「対話によって北朝鮮の核とミサイルを放棄させる」という楽観論も見受けられる。ただし、北朝鮮の核開発の歴史を振り返ってみると、この発想自体に誤りがあることがわかる。