例えば、北朝鮮の外貨獲得機関、朝鮮労働党39号室の大聖(テソン)総局が経営する船員クラブは最近、従業員をすべて若い男性に入れ替えた。イケメン従業員が、客の目の前で調理してくれるとのことだが、北朝鮮では非常に珍しいスタイルだ。
別の情報筋によると、船員クラブはレストランと外貨ショップを併設しており、高級幹部やトンジュの夫人などが若いオトコ目当てで次々と訪れているという。
このような取り組みはまだ始まったばかりで、ほとんどのレストランでは美女従業員がメインだが、イケメン従業員の人気も高いことから、徐々に広がっていくだろうと情報筋は見ている。
高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。