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これにより、チェさんが北朝鮮に強制送還されることはなくなった。今後は、ロシア政府に対して難民認定を申請し、その結果次第で最終目的地を決めるものと思われる。ちなみにチェさんは、北朝鮮に残してきた母、妻、息子の安全を考えて、韓国へは行かないつもりだということだ。

チェさんを支援してきたロシアの人権団体「メモリアル」のオルガ・ツェイトリナ弁護士によると、彼はすでに不法滞在者収容所から釈放され、安全な場所に移動している。

チェさんは1999年から、ロシア極東のアムール州ティンダで、木材伐採の仕事についていたが、劣悪な環境での労働に加え、賃金が支払われなかったため、2002年に警備員を買収し、脱走した。