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インタビュー記事によると、北朝鮮本国は正哲氏のロンドン訪問について、暗号めいた方法で知らせてきたという。ある日、朝鮮労働党中央委員会からの国際電話を受けたテ氏は、「きわめて重要なEメールを送る」と伝えられた。

西側情報機関の傍受をかわすため1回限りしか使われないEメール・アドレスに届いたメッセージには、「アルバートホールへ行き、チケットを4枚買ってください」とだけ書かれていた。事前に定められた暗号文ではなく、テ氏は自分でその意味を探らなければならなかったが、答えは簡単に見つかった。インターネットでアルバートホールの公演スケジュールを検索したところ、「エリック・クラプトン70歳記念ツアー」の文字があったのだ。

クラプトンの公演を見にロンドンを訪れることのできる人間は、北朝鮮には正哲氏しかいない。