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北朝鮮が自然災害に脆弱な原因について、専門家は「山林破壊によるものだ」と口を合わせて指摘する。その発端となったのは、金日成主席が提示した「全国土段々畑化計画」だ。

1974年6月、「穀物1000万トン高地を占領せよ」というキャンペーンが行われるが達成できなかった。金日成主席は咸鏡北道(ハムギョンブクト)を現地指導で訪れた。そして、山がちな村を見て「傾斜地の多いこの地では段々畑事業を力強く推進せよ」「山に転がっている石を積み重ねればいい」「手間をかけずに土地を整え、土が雨で流されなくなるのでいい」との指示を下した。

同じ年の10月に開催された労働党第5期12回全員会議では「自然改造五大方針」が提示され、段々畑の造成を大々的に進めることが謳われた。