台風10号(ライオンロック)などの影響による大雨で、北朝鮮北東部では甚大な被害が発生しているが、新たな被災地の画像が公開された。

国連児童基金(UNICEF)はブログで、ムラット・サヒーン副代表が被害の大きかった咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)市の郊外を訪れたことを明らかにした。

被災地では、家も畑も失った被災者は、わずかな手持ちの食料で飢えをしのいでいる状況だ。

「被災者と話したが、この60年間で最悪の水害と言っている。人々はすべてのものを失った。医師によると地域の妊婦15人のうち、11人が流産した。」(サヒーン副代表)

UNICEFは、地域に医療設備と飲水浄化剤など救援物資と設備を伝達するなどの支援に乗り出している。

一方、国際赤十字社も、来年3月2日までの半年間、北朝鮮の水害被災地へと特別支援事業立ち上げ、2万人の被災者に救援物資を送った。

また、国連世界食糧計画(WFP)は、14万人の被災者に大豆やビスケットなどの緊急食糧支援を行い、今後も被災者の数が増えると見て、国際社会にさらなる支援を呼びかけている。今後の支援のために必要な額は来年8月までに2100万ドル(約2億1500万円)だ。

支援に消極的

しかし、日本を含めた国際社会の動きは鈍い。

日本の岸田外相は14日の衆議院外務委員会で 「核実験や弾道ミサイル発射は従来とは異なるレベルの脅威になっている。このような状況を踏まえれば、現時点で支援を行う考えはない」と述べ、北朝鮮の水害被災地への支援に消極的な姿勢を示した。

水害で破壊された咸鏡北道茂山に近い村(画像:UNICEF)
水害で破壊された咸鏡北道茂山に近い村(画像:UNICEF)
水害で破壊された家の残骸の上で食事を取る被災者(画像:UNICEF)
水害で破壊された家の残骸の上で食事を取る被災者(画像:UNICEF)
水害被災地の咸鏡北道会寧市郊外の住宅地(画像:UNICEF)
水害被災地の咸鏡北道会寧市郊外の住宅地(画像:UNICEF)
北朝鮮の水害被災地の子どもたち(画像:UNICEF)
北朝鮮の水害被災地の子どもたち(画像:UNICEF)

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