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北朝鮮の体制において、抗日パルチザン出身者とその親類縁者たちは、最強の権力層を形成してきた。中でも崔賢氏は超大物として君臨し、その権威を笠に着た息子の龍海氏は、関西風に言うところの「アホボン」の代表格なのだ。

「出身成分」という厳格な身分制度が敷かれている北朝鮮では、どのような家柄と婚姻などを通じて(あるいは愛人関係も含めて)つながるかということが、非常に重要でもある。

(参考記事:権力と「男女関係」がからみつく金正恩王朝の内幕

「極太ズボン」で叱られる

崔氏はこうした環境の中、まさにやりたい放題だったわけだ。