7日の日曜日の午後4時、韓国大統領府(青瓦台)に、政府高官によるブリーフィングが行われるとしてマスコミの担当記者たちが集められた。現れたのは、金聲宇(キム・ソンウ)青瓦台広報首席秘書官。一言一句が朴槿恵大統領の言葉ととらえられる、最側近のひとりである。
この席で金秘書官は、語気強くこう述べた。
「中国は我々の純粋な防御的措置を問題にする前に、核実験と弾道ミサイル発射で地域の平和と安定を脅かしている北朝鮮に対し、より強く問題提起すべきではないのか」
中国がTHAADの韓国配備に反対するのは、その強力なレーダーが、北朝鮮ではなく自国やロシアに向けられると考えているからだ。