また、両外相は会談に先立ち、会場の外で握手やあいさつを交わし、親密さをアピールした。この春、北朝鮮が内部文書で中国を「裏切り者」と罵っていたときと比べ、空気はかなり変わってきた。
(参考記事:牙をむく金正恩氏「社会主義の裏切り者」…北朝鮮内部文書)朝鮮半島情勢を巡っては最近、米軍の最新鋭高高度迎撃システム「THAAD(サード)」の在韓米軍への配備に、自国の核ミサイルが無力化されることを嫌う中国とロシアが激しく反発。そうした展開を受けて、北朝鮮メディアは「米国の目的は中国とロシアの軍事的な制圧」であるなどとする論評を喜々として掲げている。
(参考記事:「米国の目的は中露の軍事的制圧」北朝鮮メディア)THAADの韓国配備は、北朝鮮の核と弾道ミサイルの脅威に備えるものでもあり、中国としては、北朝鮮の懐柔と米国に対するけん制の両面で、冷え切っていた中朝関係の修復が有効であるとの判断に傾いている可能性がある。