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やはり、高ヨンヒ氏が大阪・鶴橋生まれの在日朝鮮人であり、さらに父親の高ギョンテク氏が、第二次世界大戦中に日本陸軍管轄の工場で働いていた――すなわち北朝鮮の尺度からすれば親日派として見られかねないことを金正恩体制は警戒しているのかもしれない。

(参考記事:金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈 すべては帰国運動からはじまった )

2012年には、高ヨンヒ氏の記録映画が製作され、彼女の偶像化がはじまったが、日本生まれという経歴があっという間に広まり、頓挫したともいわれている。

しかし、いくら北朝鮮が高ヨンヒ氏の経歴を隠蔽しようとも、彼女の出生地、帰国年月日、そして父親の済州島の家系図など、数々の新しい情報が日々明らかになっている。そして、こうした情報は中朝国境を通じて、北朝鮮国内にも流入し、多くの北朝鮮国民が高ヨンヒ氏が元在日朝鮮人であることを知っている。

彼女の情報は、曖昧な伝聞情報などではなく、日本や韓国、そして北朝鮮の公式記録にもしっかりと残されており、隠しようがないのだ。