いくらバカげていても従わない訳には行かないため、農場員たちは協同農場で種まきを始めた。しかし、自宅で消費したり、市場に売りに出す作物を作る個人耕作地では、作物が遅霜にやられることを恐れて、種まきはしていないという。
一方、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、中央から指示された種まきの時期を巡り、協同農場のベテランと若手の間で論争が起きているという。
経験豊富なベテランは「種まきには適期というものがある」と主張し、若手は「最近は高温現象が続いているので、種まきを早めても問題はない」と主張し、喧々囂々の論争を繰り広げている。
実際、朝鮮中央テレビの天気予報によると、5月19日の開城の最高気温は30.6度を記録し、5月の最高気温記録を更新している。20日の最高気温も各地で30度を超えるとの予報が出ている。一方、両江道の三池淵の予想最低気温は2度で、遅霜の目安とされる3度を下回っている。
中央の指示は、全く根拠を欠いたものではない。