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一方、同社関係者は、不正送金を行ってカネを盗みだしたのはパキスタンや北朝鮮の組織ではなく、3つ目の組織だが、今の時点では犯罪集団なのか国家機関なのかもわからないとも述べた。

不正送金された1億100万ドルのうち、スリランカの銀行に送金された2100万ドル(約22億8500万円)全額と、フィリピンの銀行に送金された8000万ドル(約87億円)のうち、463万ドル(約5億円)の回収には成功した。

しかし、残りの8100万ドル(約88億1600万円)の行方は依然としてわかっていない。ハッカー集団は、他の銀行やカジノを経由させる手法でマネーロンダリングを行ったため、追跡が困難になっている。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、バングラデシュ中銀、FRB、国際銀行間通信協会(SWIFT)は10日、スイスのバーゼルで対策会議を開き、残りのカネの追跡にあたり協力を行うことで合意している。