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高騰の背景には、こうした季節的な要因がある。それに加え、今年は経済制裁が燃油高騰の要因となっている。これまで、中国から海上ルートで燃油が密輸されてきたが、中国当局の取り締まりの強化により、それも困難になった。

さらに、5月に開催される朝鮮労働党第7回大会に向けた大増産運動「70日戦闘」も高騰要因の一つ。党大会に向けて、大型公共工事が各地で行われており、相当量の燃油が消費されているからだ。

北朝鮮の住民達は、燃料価格高騰に不安を覚え、人が集ればこの話でもちきりだという。そして理由を巡って「制裁の影響が現れ始めた」「いや、他の物は上がっていない。軍隊が横流ししたからだろう」など床屋政談が行われているという。

燃油価格の急騰は、あらゆる産業のコスト増につながり、ひいては全体的な物価高騰をもたらす要因となる。種まきや田植え、70日戦闘が終わる6月以降の燃油価格の動向が注目される。