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北朝鮮当局は賃金未払いに対してこれといった対策を立てておらず、従業員の思想統制や監視を強化するだけだ。

2月までは、従業員らが市場や町中に遊びに行く際には、3人で行動することを条件に許可が与えられていた。ところが3月からは「敵対勢力が祖国をひっくり返そうとしている。敵は、海外に住むわが人民を虎視眈々と狙っている」との理由で、外出が許可されなくなった。

賃金も支払わず、統制を強化するばかりで「米国をはじめとした敵対勢力の経済制裁のせいだ。給料がもらえなくても愛国心を持って働こう」などと無茶なことを言う当局に対して、従業員の間では不満が高まっている。

90年代から北朝鮮の貴重な外貨収入源となってきた北レス。世界に130店舗、中国だけでも100店舗が存在すると言われているが、国際社会からの忠告に耳を貸そうとしない北朝鮮政府のやり方のせいで、その歴史に幕が下りる可能性すら現実味を帯びてきている。