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蒼光商店の新店舗は、故金正日総書記の発起で、1983年11月にオープンした店を、移転、拡張した。現在は、地下1階、地上5階建て。1階では玩具、ガラス製品、日用雑貨、2階では真鍮の食器、子ども用品、3階では扇風機、アイロンなどの電化製品やスポーツ用品、文房具が売られている。また、ミニ遊園地とコーヒーショップも併設されている。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は、「蒼光商店は、誰でも利用できるわけではなく、中央党の幹部と家族だけが使える『幹部専用商店』だ。陳列されている商品は、国からもらった商品購入券を持っている幹部に対してのみ販売される」と語った。

こうした事情から閑古鳥が鳴いていると情報筋は付け加えた。

しかし、北朝鮮当局は「世界に自慢できるおしゃれショップ」などと自慢している。ショーウィンドウには、人気の高い輸入品は全くなく、平壌市内の工場で作った製品ばかりが並んでおり、まるで「国産品展示場」のような有様だという。消費者のニーズに合わせらず競争力がないようだ。

一方、蒼光商店からわずか50メートルしか離れていない場所に、平屋建ての小さな外貨ショップがある。こちらは、輸入品なども多く、大賑わいだ。また、北に2キロほど行けば、市内でも有数の大きな市場もある。