北朝鮮北部山間部の両江道(リャンガンド)。荒涼とした気候のため、稲作はできないが、ジャガイモ栽培が非常に盛んだ。90年代末の大飢饉「苦難の行軍」の頃に、故金正日総書記が「ジャガイモ革命」を提唱し、山を切り開いて協同農場を作り、ジャガイモ栽培に力を注がせたからだ。

金正日氏の読みは大当たりし、両江道はジャガイモの大生産地となった。しかし、あまりにも成功しすぎたことから、面倒な事態になっていると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

両江道(リャンガンド)の情報筋によると、今年の地域のジャガイモ収穫高は、去年の2倍以上を記録している。

大紅湍(テホンダン)郡と白岩(ペガム)郡にまたがる10月8日協同農場、三池淵(サムジヨン)郡のポテ協同農場では、1ヘクタールあたり50トンのジャガイモが収穫された。また、普天(ポチョン)郡、雲興(ウヌン)郡、三水(サムス)郡の各農場でも、1ヘクタールあたり30トンの収穫があった。

豊作でも保存できない事情

食糧難の北朝鮮で、ジャガイモの豊作は喜ばしいことだ。しかし、問題は保存方法。これがネックとなり処分せざるをえないという。