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7月26日には北朝鮮のテレビが、パク氏の登場する記録映画を放映。国内で健在であるかのようにアピールした。しかし、パク氏の登場場面は2013年に撮影されたものであり、亡命説を否定する証拠にはならない。

筆者も個人的にパク氏亡命説には確信を持ちきれないのだが、北朝鮮が本人の現在の姿を見せようとしないのはやはり怪しい。

敢えて亡命が事実であると信じるならば、次のような仮説が成り立つ。

パク氏はモスクワで第3国の大使館に駆け込んだが、北朝鮮と親密さを増しているロシアが韓国への出国を許さない。北朝鮮はロシアを信頼し、「本人は国内にいる」と強弁。一方、どうにかしてパク氏を連れ出したい韓国政府は、ロシアを刺激すまいと極秘を貫いている――。

本当にこうなら、スパイ小説を地で行く展開と言える。