「ある日、朝鮮大学校時代の先輩から『久しぶりに一杯やろう』と連絡があり、赤坂の韓国クラブで飲んでいると、そこに偶然、先輩の知人だという日本人男性が現れたんです。一緒に飲みながら話してみると、貿易会社に勤めているというその男性は、『韓国の歌が好きなんです』と言ってK−POPを歌い出したり、『朝鮮学校への高校無償化が適用されないのはおかしい』と総連や北朝鮮に理解を示したり……」
しかし、かねて周囲から「公安庁に注意しろ」言い聞かされていた商工人は、直感的に「もしかして」と疑ったという。
「その後、男性から携帯に何度か電話がありましたが、無視し続けていると、しばらくしてかかって来なくなりました。本当はこういうことがあると組織に報告する決まりなのですが、先輩の立場を考えて止めておきました」
訓練も受けていない「ド素人」!?
こうして、「協力者」という名のスパイを獲得するために「工作」を仕掛けるのは、外事警察も行っていることであり、公安庁の専売特許ではない。
しかし外事警察OBは「公安庁と一緒にしてくれるな」とばかりに語気を強め、次のように話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面