中朝関係が悪化していることは、本欄でも繰り返し述べている。とりわけ今月3日、中国・北京で開催された「抗日戦争勝利70周年記念式典」における、中国の北朝鮮に対する冷遇ぶりを見る限り、両国の関係改善は当分の間は難しいようだが、政治レベルだけでなく、民間レベルでも悪化の一途を辿っているようだ。

 中国には、外貨稼ぎのために多くの北朝鮮人が働いており、その労働者を管理するために外貨稼ぎ機関の幹部達も派遣されている。この幹部達が、レストランなどで「オンナを呼べ」などと、大騒ぎして追い出されるケースが後を絶たないという。しかも、彼らはあえて朝鮮族のレストランに行って羽目を外す。北朝鮮が経営するレストランでは、本国に報告されかねないからだ。

 こうした酒の席での粗相のみならず、中朝国境地帯で朝鮮人民軍(北朝鮮軍)兵士たちの略奪行為や脱北、そして殺傷事件は後を絶たない。4月には脱北兵士が国境を越えて中国人を殺害する事件が発生。この事件は、中朝外交関係にまで発展したことから、北朝鮮当局は多数の逮捕者ならびに兵士を銃殺刑に処した。

「まだまだ幼い北朝鮮の女性たち」

中国国内での対北感情悪化の原因の一つに、中国人犯罪組織と北朝鮮軍人らがグルになった犯罪が多発していることもある。