金日成氏、正日氏の二人の肖像画は、北朝鮮のすべての建物に飾られている。ところが、金正恩氏の現地指導を伝える朝鮮中央テレビの映像から肖像画が見られなくなった。労働党創建70周年を迎え、金正恩氏は「親離れ」を進めているようだ。

7月8日、錦繍山太陽宮殿を参拝した金正恩氏(参考写真)
7月8日、錦繍山太陽宮殿を参拝した金正恩氏(参考写真)

13日に朝鮮中央テレビで放送されたガールズグループ「モランボン楽団」のライブ映像。今までなら、金日成氏、金正日氏の映像が背景に映されていたが、この日の放送から姿を消した。

モランボン楽団の昨年5月の「第9回全国芸術人大会参加者のための祝賀公演」や9月の「新作音楽会」では、背景に金日成氏、金正日氏の映像が映されていた。

2日に朝鮮中央テレビでは、金正恩氏の平壌国際空港新庁舎の現地指導する映像が報道されたが、やはり金日成氏の大型肖像画が掲げられていないことが確認された。最近、金正恩氏は金日成氏、金正日氏のバッジがをつけずに現地指導することもある。

意図的に肖像画を見えなくしているとするなら、金正恩氏の指示しかありえない。また、バッジをつけずに現地指導するのも彼の意思しかないが、その意図に注目される。

様々な分析を総合すると、金正恩氏は祖父や父の偉光から離れて「祖父離れ、親離れ」しようとしているようだ。覇気ヘヤや人民服スタイル、麦わら帽スタイルなど、風貌については祖父・金日成氏を真似ているが、一方で先代が二代にわたって遺したものに頼らず、自分の権威を高めようとしているようだ。

また、金正恩氏の妹で労働党宣伝扇動部を牛耳る金与正(キム・ヨジョン)氏が、これまでの偶像化に何らかの変化を加えようとしているという指摘もある。

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