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「市場を管理する保安員が工業製品を押収したことに商売人が反発したが、最初は言い争いだった。しかし、殴り合いに発展し、周辺の商売人は凶器まで用いながら保安員に襲いかかった」

その後、乱闘を鎮圧するため武装した軍の保衛員と保安署保安員が派遣され、市場は完全封鎖。当局は乱闘に関わった双方の死傷者を、連れ去ったという。突発的な乱闘であり、正確な死傷者数は不明だが、「数十人にのぼる」(情報筋)という。

また、目撃した住民は「市場はまるで暴動が起きたような、物々しい雰囲気だった」と語っている。

乱闘が起きた要因は、日頃からの生活苦に加えて、保安員の横暴な商品押収に対して、商売人の不満が瞬間的に爆発したようだ。この影響で、翌27日までに市場は閉鎖され、住民生活に支障が出ている。さらに、軍や保安署(警察署)の担当駐在員が急きょ派遣されて緊急人民班会議が招集された。乱闘の噂が広まらないように箝口令がひくためだ。