1949年に旧ソ連の国際民主女性同盟の理事会で決められて以来、北朝鮮、中国、ロシアなど44の国や地域で6月1日を「こどもの日」だ。
北朝鮮当局は、国際児童節を記念して幼稚園児たちの芸術団を中国吉林省の延辺朝鮮族自治州に派遣。そのメンバー選考でやはり賄賂が飛び交ったとデイリーNKの内部情報筋が伝える。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、茂山(ムサン)に住む幼稚園児20人ほどが選ばれて中国に派遣されることになり、公演の練習に励んでいた。園児たちは、当日朝に中国に向かい、延辺朝鮮族自治州の龍井市で2回公演を行って、その日のうちに帰国する予定だった。
こうした芸術団に選ばれるのは、芸術に素質のある園児のはずだが、親たちは「子どもたちに外国旅行をさせたい」と教師に賄賂をこっそり払って便宜を図ってもらう。結果、中国へは新興富裕層「トンジュ(金主)」や幹部子弟のみだった。
こうした特別な行事のみならず、今の北朝鮮では、子どもたちに「より良い教育を受けさせるためには賄賂は必要」となっている実情がある。両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は語る。
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