北朝鮮で30日、玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長が処刑されたニュースが早くも平壌市民の間で広まっている。

体がバラバラになるまで高射砲で撃ちまくる無慈悲な処刑方法について、平壌市民は不安視する一方、処刑方法すらジョークにしながら最高指導者(金正恩氏)を揶揄する若者たちもいると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

育児院を訪れた金正恩氏(本文とは関係ありません)
育児院を訪れた金正恩氏(本文とは関係ありません)

つい先日、平壌を訪れた中朝国境在住の北朝鮮住民によると、玄永哲氏処刑のニュースに平壌の市民はやはり恐れているという。一方、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、地方にはまだ伝わっていないとのことだ。

4丁高射機関銃で・・・

2013年8月の銀河水管弦楽団関係者の処刑や、同年末の張成沢氏の処刑も高射機関銃で行われたと伝えられていることから、住民たちは不安な心理状況に陥っている。しかし、若者たちの間では、恐怖政治もどこ吹く風と公開処刑を揶揄する自虐ジョークが広まっている。

友人同士で待ち合わせをしているときに、片方が遅刻したとする。その時に言われるのが次の言葉。

「4丁高射機関銃で撃たれたいんか?」

「4丁高射機関銃」とは玄永哲氏の公開処刑で使われた銃火器だ。かつて韓国で映画「猟奇的な彼女」が大ヒットした時、ヒロインの決めぜりふ「死にたいの(殺すぞ!死ぬか?みたいなニュアンス)」が流行ったが、似たようなものかもしれない。

ひそかに韓流映画が拡散している北朝鮮国内で「猟奇的な彼女」を見たという脱北者の証言もあり、同映画の影響も充分に考えられる。

北朝鮮住民、特に平壌市民たちは、外部情報に接していることから、自分たちの状況についてはある程度理解している。若者たちが言う「4丁高射機関銃で撃たれたいんか?」という自虐ネタは、金正恩氏の恐怖政治対する彼らなりの拒否感なのかもしれない。

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