「トイレが最悪。高層階は地獄」金正恩のタワマンに致命的な弱点
2022年4月に完成した松新(ソンシン)・松花(ソンファ)地区のタワマン団地では、ほとんど電力供給が行われないため、水道水を組み上げるポンプが稼働せず、水が出るのは2〜3日に1回だけ。結局、地上にある水道まで行って水を汲み、運び上げなければならない。
飲み水の確保や煮炊きでの不便もさることながら、「トイレの問題が最悪だ。高層階は停電すると、まるで地獄だ」との証言が、タワマンの住人からはよく聞かれる。用を足したものを空中にふりまくわけにもいかず、数十階の高さからバケツを両手に階段を下らなければならない。(参考記事:「いずれぜんぶ崩壊」金正恩自慢のタワマン、目撃者ら証言)
飲み水も同様で、数十階まで運ぶのが大変だからと、窓に滑車をひっかけてロープの先にバケツを結びつけて地上まで下ろして引っ張り上げる方式を使っている。引き上げる途中でバケツがひっくり返り、通行人の頭上に水が降り注ぐ事故が何件も発生し、信訴(告発)が相次いでいるという。
(参考記事:金正恩氏、日本を超えるタワーマンション建設…でもトイレ最悪で死者続出)コロナ前の2019年には、市内中心部で1日5時間、郊外で1〜2時間程度、電力供給が行われていたが、現在の状況は不明だ。ただ、平壌に電力を供給するは北倉(プクチャン)火力発電所は設備の老朽化が進む一方、大規模な改修は伝えられておらず、電力難は悪化している可能性もある。
