「観光客呼びたい」「内部は見せるな」矛盾だらけの金正恩式ビジネス

さらに異例なのは、田植え期の“農村総動員”から案内員らを除外するよう指示が出た点だ。北朝鮮では通常、全民動員が原則であり、特定職種だけを例外扱いするのは珍しい。

ただ、その代償として案内員らには「外貨稼ぎで成果を出せ」という強い圧力が加わることになる。消息筋は「成果を出せなければ思想面で問題視されかねないという不安も大きい」と話した。

外貨は欲しい。しかし現実は見せたくない――。観光再開をめぐる北朝鮮当局の苦悩は、閉鎖国家の矛盾そのものを映し出している。