「観光客呼びたい」「内部は見せるな」矛盾だらけの金正恩式ビジネス

当時、北朝鮮側は理由を説明しなかったものの、「観光客統制が十分できず、北朝鮮内部の実態が予想以上に外部へ露出したためではないか」との見方が広がった。

現在は、ウラジオストク-豆満江-羅先ルートを通じ、小規模なロシア人観光客のみが限定的に流入しているとされる。

その中で今回、国営旅行社が北朝鮮専門旅行会社との水面下接触を始め、外貨ショップも観光客向け記念品の再整備に着手したことから、現地では「本格的な観光再開準備ではないか」との観測が強まっている。

ただし、観光ルート作りの目的は「魅力的な北朝鮮」を見せることより、「見せたくない北朝鮮」を隠すことに重点が置かれているようだ。

消息筋によれば、旅行社幹部らは外国人観光客の新たな動線設計に追われているが、その背景には「後進的な農村地域や劣悪な生活実態を露出させない」という狙いが色濃くあるという。

消息筋は「住民との接触を最小限にし、外部に見せたくない姿を徹底的に隠そうとしている」と語っている。