北朝鮮を「人力」時代に逆戻りさせた”燃料欠乏”の断末魔

当局は一方で「農業の機械化」「科学農法」を声高に唱えるが、現場からは「機械を使えと言われても、動かす油がない」との嘆きが漏れる。看板政策と現実の落差は大きく、最後にしわ寄せを受けるのは常に現場の農場員だ。

制裁、構造的なエネルギー不足、そして市場価格の高騰――。複合危機の中で北朝鮮農業は、皮肉にも「人力」に頼る原始的な生産様式へと押し戻されている。金正恩体制が掲げる「地方発展」とは裏腹に、国家の土台である農村の現実は、むしろ後退の色を濃くしている。