北朝鮮が「幹部に性病拡散」で厳戒態勢入りした”隠微な裏事情”

さらに、同省瀋陽の関係者によれば、領事館は幹部に対し「理由を問わずカラオケやサウナに出入りした場合、回数に関係なく即時帰国させる」との厳格な措置を通達した。事実上、業務以外の外出そのものを禁じるに等しい内容で、統制は一段と強まっている。
現地ではすでに、丹東周辺に派遣された北朝鮮幹部の間で複数の感染例が確認され、内部調査が進められているとの情報もある。幹部らは商談などを名目に中国企業側の招待を受け、高級飲食店や娯楽施設を頻繁に利用してきたとされ、感染拡大の温床となった可能性がある。今回の措置について関係者は、「単なる個人の逸脱ではなく、中国側の接待文化と、それに依存してきた北朝鮮幹部の行動様式が結びついた構造的問題だ」と指摘する。外貨獲得を担う海外派遣網の維持と、体制規律の確保との間で、当局が難しい対応を迫られている実態が浮かび上がる。
