プーチン別荘上空の決戦、勝者は誰か…ウクライナが手にする「最新兵器3350発」の威力

左右の翼下にラスティダガーを搭載したF-16戦闘機(米空軍提供)
左右の翼下にラスティダガーを搭載したF-16戦闘機(米空軍提供)

ただし、専門家の間では「防空網が全面的に崩壊する可能性は低い」との見方が大勢だ。ロシアは電子妨害やデコイを含む多層的な防御を維持しており、特に指導部関連施設については最優先で防護されるとみられる。このため、ヴァルダイの別荘そのものへの精密攻撃は依然として難易度が高い。

それでも、仮に一部でも攻撃が成功すれば、その影響は軍事面にとどまらない。ロシア国内における安全神話や指導部の威信に与える心理的打撃は大きく、戦争の性格を変えかねない。

量産開始という一つの節目を迎えたラスティダガー。前線から遠く離れたはずの空域で繰り広げられる攻防は、「守り切れるか」という持久戦の様相を強めている。勝者は単純な撃墜数ではなく、限られた資源でどこまで防御を維持できるかに委ねられそうだ。