北朝鮮は12日、朝鮮人民軍海軍の新型駆逐艦「崔賢」号に搭載された武器システムの作戦運用評価試験の一環として、戦略巡航ミサイルおよび対艦ミサイルの試射を実施した。朝鮮中央通信が14日付で伝えた。

試射には、金正恩総書記が国防分野の幹部や海軍指揮部とともに立ち会い、発射の全過程を視察した。

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発表によれば、今回の試験は艦艇の武器統合指揮システムにおける発射制御系統の検証に加え、乗員のミサイル運用能力向上、さらに改良型の能動型対障害航法システムの精度と命中性を確認する目的で行われた。

「崔賢」号は戦略巡航ミサイル2発と対艦ミサイル3発を発射。巡航ミサイルは約7800秒台、対艦ミサイルは約1900秒台にわたり飛行し、朝鮮西海上空に設定された軌道を経て目標に「超精密」に命中したとしている。

また金総書記は同日、新たに建造予定の第3号・第4号駆逐艦の武器システム構成案について報告を受け、「重要な結論」を下したとされる。詳細は明らかにされていないが、海軍戦力の近代化をさらに加速させる意図がうかがえる。

金総書記は視察の場で、国防科学分野の成果により「戦略的行動の準備態勢が質的に強化された」と評価。その上で、核戦争抑止力の拡大・強化が「不変の国家防衛路線」であり最優先課題であると強調した。戦略・戦術両面での攻撃能力を一層高め、迅速対応態勢の精密化を進める必要性にも言及した。

今回の試射は、海軍艦艇からのミサイル運用能力の向上を内外に示す狙いがあるとみられる。北朝鮮は近年、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)や巡航ミサイルなど多様な発射プラットフォームの開発を進めており、水上艦艇を含む「多層的な核・ミサイル戦力」の構築を急いでいるとみられる。