北朝鮮の特殊部隊として知られる「暴風軍団」が、「核を持つ暗殺者」へと変貌する――そんな衝撃的な情報が浮上している。韓国の独立系メディア、サンドタイムズ(ST)が報じたもので、にわかには信じがたい内容だが、事実であれば従来の核戦略とは異なる新たな脅威となりかねない。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は3月29日、金正恩総書記が朝鮮人民軍の特殊部隊訓練を視察したと報じた。公開された映像では、女性特殊部隊による訓練という異例の演出が確認され、「見せる軍事力」としての側面が強調されている。

一方、対北消息筋によると、朝鮮労働党第9回大会の軍事方針を受け、党中央軍事委員会と総政治局が第11軍団(通称・暴風軍団)に特別命令を下達。有事の際には兵士が「バックパック型核」を携行し、いわば“人間核爆弾”となって敵の主要軍事施設を直接打撃する構想が示されたという。その実現性や具体的な運用の詳細は不透明だ。

さらに、国境の要塞化が進む中でも、特殊部隊専用の浸透ルートが秘密裏に構築され、夜間や悪天候を想定した高強度の訓練が強化されているとの指摘もある。前線部隊が「盾」なら、暴風軍団は敵の奥深くに突き刺さる「槍」という位置づけになる。

内部統制の強化も伝えられる。特別検閲チームが常駐し、思想教育と監視を徹底。「戦術核は党の信頼」と強調され、任務においては失敗や離脱を許さない極端な忠誠が求められているとされる。

核を背負い、敵の心臓部へ――。こうした構想が実際に進められているのかは慎重に見極める必要がある。ただ、北朝鮮の特殊戦と核戦力の結合を示唆する動きであるならば、その影響は小さくない。軍事戦略は今、静かに、しかし不確実性を伴いながら変化の兆しを見せている。