韓国の独立系メディア「サンドタイムズ」は31日、北朝鮮・咸鏡南道耀徳郡で、韓国ドラマの視聴・流布の疑いで拘束された大学生2人が移送中に脱走を図り、うち1人が銃撃を受け死亡したと報じた。対北朝鮮消息筋の話として伝えた。
報道によると、2人は労働党第9回大会期間中の先月中旬、「三大革命小組」として地方に派遣されていた際、宿舎で韓国ドラマを視聴していたところ発覚し、保衛部に拘束された。当局は初犯であることや家庭背景を考慮し、比較的軽い処分にとどめる方針だったという。しかし移送前、取調べの過程で強い叱責や威圧を受けたことで、政治犯収容所送りになると誤解し、脱走を決行したとされる。16日、2人は護送中に監視要員を襲って逃走し、この際に発砲が行われ、1人が被弾。搬送先の軍病院で死亡した。
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事件後、当局は「祖国背反逃走」と規定し大規模な捜索を実施、逃走した1人も翌日に拘束されたという。現地では動揺が広がり、関係機関の間で責任の押し付け合いも起きていると報じている。
