米国の北朝鮮専門メディア NK News は20日、ロシア極東の輸出支援機関の情報として、北朝鮮がロシアで毎月数千トン規模の原油や石油製品の調達に取り組んでいると報じた。米国・イスラエルとイランの戦争に伴う原油価格の変動が、北朝鮮のエネルギー需給にも影響し始めた可能性があると指摘している。

報道によると、ロシア極東ウラジオストクの輸出支援センターは20日、通信アプリを通じて燃料供給業者の募集を公表し、北朝鮮総領事館の貿易経済部に代わって手続きを進めていると説明した。募集内容では、標準グレードのガソリン(AI92)と軽油をそれぞれ月1000トン、アスファルト用原料の瀝青3000トン、原油6000トンを供給可能なロシア企業を求めている。また、石油化学製品でもある農業用肥料の尿素についても、月500トン規模で調達を図っているという。(参考記事:「ロシアに裏切られた」北朝鮮国民が悲鳴…食糧難で”経済崩壊の予兆”

同センターは条件を満たす企業に対し、北朝鮮側関係者との直接接触を仲介するとしている。北朝鮮国内の燃料価格については、現時点で大幅な上昇は確認されていないものの、韓国の対北消息筋によれば、イラン情勢の緊迫化を受け一時的に最大25%程度上昇した後、足元では落ち着きを取り戻しているとされる。

北朝鮮は通常、中国やロシアから合法的に石油を輸入する一方、国連安全保障理事会が定めた年間上限(原油400万バレル、精製品50万バレル)を回避するため、密輸など非公式ルートも併用しているとみられる。