代表例とされるのが偵察用無人機「セッビョル4型」で、外形が米軍のRQ‑4 グローバルホークに酷似していることから注目を集めた。高高度で長時間飛行しながら地上や海上の目標を監視する用途が想定されている。
(参考記事:長距離空対地ミサイル「北朝鮮版タウルス」初公開 空軍80周年で現代化誇示)これらの装備が実戦レベルで機能すれば、北朝鮮軍は「センサーと攻撃手段を分離した作戦」が可能になる。すなわち、早期警戒機や無人偵察機が探知した目標情報を通信網で共有し、地上ミサイル部隊や艦艇が遠距離から攻撃するという構図だ。
今回の巡航ミサイル試射でも、艦艇に電送された目標情報に基づいて発射されたとされる。専門家の中には「北朝鮮が単にミサイルの数を増やすだけでなく、偵察・指揮通信・攻撃を結びつけるネットワーク化戦力を志向している可能性がある」と見る向きもある。
もっとも、米軍のような高度な戦術データリンクを北朝鮮が実際に運用できるかは不透明だ。通信衛星や安全な通信網など、実戦運用には多くの技術的課題が残る。それでも、早期警戒機や大型無人機の公開と艦艇ミサイル試験の内容を合わせてみると、北朝鮮が戦場情報を共有するネットワーク型の戦力構築を模索している可能性は高いとみられている。
