同通信の報道全文は次のとおり。

朝鮮労働党中央委員会第8期第13回総会拡大会議に関する報道

【平壌12月12日発朝鮮中央通信】2025年度の党および国家の主要活動を総括し、第9回党大会の準備をはじめ、当面の一連の重要問題を議決するために2025年12月9日から11日まで、朝鮮労働党中央委員会第8期第13回総会拡大会議が行われた。

朝鮮労働党総書記である金正恩同志が総会に出席した。

朝鮮労働党中央委員会の委員、委員候補が総会に参加し、党中央委員会の部署の幹部と省、中央機関、道級指導的機関の責任幹部、市・郡の党責任書記、人民委員長、重要工場、企業の党、行政責任幹部、人民軍の当該指揮官が傍聴した。

総会の執行部が選挙された。

朝鮮労働党中央委員会政治局は、金正恩総書記に総会の司会を委任した。

金正恩総書記は、どの年よりも膨大な活動が展開され、壮大な変化が遂げられた今年の闘争の主要特徴に言及した。

金正恩総書記は、国家の発展と全国人民の福利のための前進の歩みをより大きく踏み出すほど、初期の成果に絶対に自己満足してはならず、われわれの前途に人為的な難関をもたらす要因を正確に突き止め、否定的傾向と要素に矛先を向けて強い闘いを繰り広げ、適時に教訓をくみ取ってこそ、党が革命と建設を正しく導くことができるとし、党中央指導機関のメンバーが今回の総会の招集目的と討議問題の重要性について深く認識し、議題の討議に積極的に参加することを強調した。

総会には、次のような議題が上程された。

1.2025年度の党および国家政策実行状況の総括について

2.党中央検査委員会の2025年度の活動状況について

3.第9回党大会の準備に関する重要問題について

4.2025年度国家予算執行状況と2026年度国家予算案について

5.組織問題

総会は、上程された議題を全会一致で承認した。

総会は、第1の議題「2025年度の党および国家政策実行状況の総括について」を討議した。

第1の議題に対する報告が行われた。

報告では、党中央の正確な指導の下、国家活動の全般において有意義な変革をもたらした今年の闘争の注目に値する成果が紹介され、党および国家政策の実行過程に一部の党組織と国家経済機関などで現れた一連の欠点とその原因、教訓が詳細に分析された。

報告に続いて各級指導幹部の討論が行われ、書面討論文が提出された。

各討論者は、党中央委員会第8期第11回、第12回総会で示された綱領的課題を貫徹するための自己の部門の活動状況を報告し、対策的意見を総会に提起した。

金正恩総書記は、上程された問題に対して当該の評価をした。

総会は、第2の議題として「党中央検査委員会の2025年度の活動状況について」を討議した。

当該の議題の報告では、新時代の党規律建設路線を貫徹するための闘いで収められた成果が言及され、各級党検査委員会の活動で現れた偏向的問題が資料を挙げて指摘された。

総会は、第3の議題として「第9回党大会の準備に関する重要問題について」を討議した。

わが党の強化・発展を力強く促し、社会主義建設の全面的発展へ向かう前進の原動力をより増幅させる上で画期的な転換点である第9回党大会の成功裏の開催のための準備における一連の問題が総会に上程された。

報告では、党大会準備委員会の構成と分科および部門別グループの組織、党大会承認に提起する党規約改正案の作成、各級党委員会の指導機関の活動総括と上級党代表者会議と党大会に送る代表者選挙方法などの問題が言及された。

金正恩総書記が第1、第2、第3の議題の討議に関連する綱領的な結語を述べた。

金正恩総書記は、2025年度の党および国家政策実行状況に対する党中央委員会の評価を下し、主要成果を概括した。

今年度の活動に対する総評は、加速化した前進速度、倍加された自活力である。

さまざまな挑戦と困難に直面した中でも、人民経済の主要工業部門が力強い増産・節約運動で高まった生産計画を責任を持って遂行し、農業部門が昨年より高い穀物収量を記録し、多くの重要建設を立派に完工することで、今年の経済発展の各目標とともに5カ年計画が完遂された。

人民経済の主要部門の近代化事業と技術インフラを補強する活動が最終段階に入ったことによって、次の段階の展望目標の遂行により確信を持って着手することのできる可能性と保証がもたらされた。

特に重要な成果は、より拡大され、進歩した地方発展政策の対象を年内に着工し、完工して人民の理想と福利の実現において自負するに値する結果をもたらし、わが国家の同時的な発展ぶりを遺憾なく誇示したことである。

国家防衛力の全般的構成部分に対するわが党の近代化方針に従って収められた意味のある成果によって、全地球的な地政学的および技術的変化の中でも国の安全と防衛の保障、利益守護のために多くの問題が効果的に正しく解決され、正確な発展方向へ進んでいる。

ほぼ1年間、わが軍の複数の兵種部隊が海外軍事作戦に出兵して収めた赫々たる戦果は、百戦必勝の軍隊、国際正義の真の守護者としてのわが軍と国家の名声を全世界に馳せた。

今年に行われた党創立80周年祝賀行事は、わが党と国家、人民だけが持っている絶対の尊厳と不敗の力を世界に刻印させ、自らの知恵と努力、自らの方式で社会主義社会を建設しようとする全人民の強い意志を百倍にした。

スポーツ分野でも好成績をあげ、わが国家の地位を広く宣揚することに寄与した。

金正恩総書記は、2025年こそ全面的発展の力強い前進の勢いで5カ年計画遂行の最後のラインを確信を持って突破し、新たな段階へと力強く移行することのできる原動力を充電した歴史的な転換の年であると言明した。

総会は、世界的な混乱と変化、いかなる挑戦と妨害にも微動だにせず、自分が定めた発展道程に沿って前進しながら、また一年を壮大な成果で飾った秘訣は思想の旗印を高く掲げたところにあり、今後の前進途上でも思想の力をもって奇跡を生み出す固有の闘争方式、革命方式を一貫して堅持し、一層深化・発展させていくことが重要であるということを一致して認めた。

金正恩総書記は、社会主義建設のより高い質的発展のために必ず是正すべき欠点と弊害について指摘した。

結語では、党中央委員会の書記局と国家指導機関の今年の活動状況が具体的に評価され、革命の発展に人為的な障害をもたらす要因が分析され、一部の指導幹部と責任幹部の誤った思想観点と非活動的で無責任な活動態度が厳正に批判された。

金正恩総書記は、われわれは自分の偉業、自分の闘争の前途に対する自信と勇気を一層倍加させ、欠点と偏向を大胆に是正しながら、固有の闘争方式と自活自決の威力をもって未来を切り開くために引き続き邁進(まいしん)しなければならないと強調した。

金正恩総書記は、現段階で党と政府、国家機関における一連の主要課題に言及した。

結語は、道、市、郡と農業部門が今年の農業の経験に基づいて来年の農業を立派に営むための計画を正しく立て、営農準備を力強く進めることを指摘し、人民の食生活構造が変わるまで小麦栽培面積を増やし、小麦加工能力を高め、社会主義的分配原則を徹底的に守ることができるよう分配制度を改革することをはじめ、農業の増産と農村の発展を促すための諸課題を示した。

金正恩総書記は、干拓地農場の現実態を具体的に分析し、西海岸の干拓地農場のうち新しく組織されたり、一番立ち遅れたりする農場を農村発展の新しい変革ぶりを象徴する近代的で文明的な農村に変貌させる革命的措置を取ろうとする党中央の意図について明らかにした。

結語では、教育部門の物質的土台を強化し、地方発展のための事業に各道・市・郡が主人らしい立場に立って取り組むことについて強調された。

今年まで、自らの力で6つの発電所を立派に建設して道の経済発展と人民生活向上の大きな財産を築き上げた江原道と、殷山製紙工場を全国的なモデルケースとしてうち建てた平安南道の経験を積極的に見習って、他の道も地元の特性に合う変革的成果を立体的かつ多発的に収めることについて指摘した。

結語では、国の財政規律と対外貿易規律を強めるための原則的問題と課題が言及された。

金正恩総書記は、国家的に炭鉱村を一新させるための活動に力を入れることを特別に強調した。

金正恩総書記は、炭鉱村の生活環境と生活文化、石炭部門に対する人々の認識から変えなくては、国の工業発展、自立的な経済発展について考えられないとし、最近、都市と農村の格差をなくすために各方面の事業が加速的に展開されているが、これに炭鉱地区を一新させるための新しい戦域までもう一つ追加に展開するのは国の将来の発展のために、現段階でわれわれに提起される重大な課題であると明らかにした。

結語では、生態環境保護における課題と各級党組織が大衆的なもの、人民的なものを優先させるという政策的要求を徹底的に具現して、人民大衆に対する絶対的な奉仕を生理とする社会主義社会の本態を積極的に生かすための対策的問題が指摘された。

金正恩総書記は、党大会の準備に力を入れることを強調し、全党的に取るべき組織・政治活動の対策について明らかにした。

金正恩総書記は、第9回党大会の招集前まで未決の重要対象を完工する問題、全ての部門が質的発展のための次期5カ年計画の目標を正確に立て、その実現のための科学的で現実的な方途を提出する問題、各部門が革命的警戒心と緊張性を高め、規律と秩序を確立する問題、各級党組織と勤労者団体組織がわが人民固有の政治的熱意と前進の勢いを高調させるための宣伝攻勢を多様な形式と方法で行う問題、さまざまな政治・文化行事の準備を着実に行う問題をはじめ、党大会の成功裏の開催を保障するための諸般の課題を明らかにした。

金正恩総書記は、党大会が招集される時までの期間が第8期党中央委員会の活動を成功裏に締めくくる上で、今後新しい変革段階に移行する上で非常に重要かつ責任ある峠であるとし、党中央指導機関のメンバーをはじめとする各級指導幹部と責任幹部の重要な役割を強調した。

金正恩総書記は、過ぎ去った5年間を全面的興隆の偉大な開拓期に昇華させてきた大きな自負と誇りを抱いて果敢で攻勢的な闘争気勢に一層拍車をかけ、新たな変革段階へと力強く進もうと熱烈に呼び掛けた。

全ての参加者は、金正恩総書記の結語を全面的に支持した。

総会では、第4の議題として「2025年度国家予算執行状況と2026年度国家予算案について」が討議された。

総会は、国家予算審議組を構成して2025年度国家予算執行状況と2026年度国家予算案を検討・審議することにした。

総会は、第5の議題として組織問題を討議した。

総会では、1人の党中央委員会委員と5人の党中央委員会委員候補を召還することを決定した。

朝鮮民主主義人民共和国の朴泰成内閣総理が国家予算審議組の活動状況を総会に報告した。

総会は、2025年度国家予算執行状況と2026年度国家予算案を最終審議し、最高人民会議に提出することに可決した。

会期中、2026年度に地方発展政策の対象を建設する市・郡を選定するための協議会が行われた。

趙甬元書記が上記の協議会の結果を総会に報告した。

総会は、2026年度に地方発展政策の対象を建設する20の市・郡を確定し、全員賛成で承認した。

金正恩総書記が総会を締めくくった。

第8期党中央委員会は、任期期間の活動を実質的に締めくくり、次の段階の発展道程に入るための必須の準備工程を成功裏に経過した。

朝鮮労働党中央委員会第8期第13回総会拡大会議は、社会主義建設の新たな進歩のための道程を明白に規定し、全人民的進軍を強力に促す上で重要な政治的契機であった。---