「金正恩氏の妹ではない他の幹部があんな組織を立ち上げれば、反逆者扱いされ、処刑されてもおかしくない」(情報筋)

(参考記事:「泣き叫ぶ妻子に村中が…」北朝鮮で最も”残酷な夜”

1980年代には各市・郡に起動芸術宣伝隊と学生少年芸術宣伝隊があり、メンバーは全国で5万人に達していた。しかし、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の後で活動を続けられなくなり、解散に追い込まれ、残ったのは小規模なものだけだった。

ところが、2022年3月に開かれた「朝鮮労働党第2回宣伝部門活動家講習会」の後で復活し、コロナ禍後の昨年6月からは集中経済扇動隊と集中講演扇動隊も新たに立ち上げられた。

現在、全国200の市・郡、4000の里や区域ごとに存在し、従業員が1000人を超える企業所、中学、高校、大学、専門学校、旅団級以上の軍部隊などにもある。全国的な規模はかつての2倍となった。

彼らは、金与正氏をバックに付けて、各地で横暴な振る舞いをし、人々は眉をひそめているという。

両江道の大学生によると、金与正氏をリーダーとする芸術宣伝扇動隊は「全党と全社会の金正恩思想一色化」というスローガンを掲げ、表向きは思想の宣伝を行っているが、実際は規模を増やすことにばかり熱心で、特別待遇を受けている。

代表的なのが、月給と食糧だ。