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当時、泥酔状態だった副官は金正日と分からず彼に銃を向けた。その時、その光景を目撃し副官を押さえとめたのが高ヨンヒだった。それ以降、金正日は高英姫に対し「お前のお陰で死なずにすんだ」と時折感謝を表したという。高ヨンヒはグリップの重さが35gにしか満たない軽量銃を所持することが許可されていたと藤本氏は証言する。

金日成死亡直後、拳銃を前に思い悩む金正日を見て「何を考えているのですか」と怒鳴り、拳銃を片付けたという逸話もある。

藤本氏は高英姫について、忍耐心が強く、他人への思いやりがあり、料理の腕前も最高の北朝鮮一の良妻賢母だったと評価する。 金正日が食べるナマズスープなどは高ヨンヒが自ら調理したという。記録映画でも高ヨンヒが北朝鮮軍の調理兵に「ジャガイモドーナツレシピ」を伝授したとの内容が登場する。

金正日は、高ヨンヒが乳がんで闘病生活をする当時、彼女に対する切ない愛情を見せた。高英姫が癌手術のためフランスに向け出国した1993年頃、金正日は入院中の高英姫から手紙を受け取っては、悲しげに涙を流したという。高英姫が病気になる前は金正日は時折宴会の場で、愛唱歌「あの時あの人」を高英姫と一緒に歌うなど愛情を誇示したりもした。