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ウクライナの英字メディアであるキーウ・ポストは5日、北朝鮮製の弾薬を使用していた57ミリ対空砲が暴発し、操作していたロシア兵が吹き飛ばされる瞬間とされるショッキングな映像を報じた。

同紙によれば、映像はウクライナ国内の未特定の地域で撮影されあもので、ウクライナの軍事ブロガーであるОперативний ЗСУ(Operational ZSU)が4日にテレグラムに投稿したものだという。

(参考記事:「北朝鮮の砲弾でむしろ壊滅的な結果も」ロシア軍、専門家が予想していた

それによると、暴発したのはロシアがソ連時代に運用していた57ミリ口径のAZP S-60対空砲。もともとはけん引式の対空砲だが、映像のものは4輪の台車から取り外され、装甲兵員輸送車(APC)の上に固定されていたもようだ。

韓国の軍事専門家によると、ソ連軍はこの兵器を1950年代に広く運用していたが、70年代には多様な対空ミサイルに取って代わられた。しかし、北朝鮮では現在まで運用されている。

ロシア軍はウクライナでの兵器不足を補うため、長らく保管されていたこの対空砲を戦場に持ち出したものの、弾薬の国内調達は難しく、供給を北朝鮮に頼っているもようだという。また、対空砲としては口径が大きく、砲弾の初速も速いため、対地攻撃にも使われているはずだという。

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一方、ロシア軍に供給された北朝鮮製の弾薬に不良品が多く含まれていたことは広く知られている。

(参考記事:【画像】「炎に包まれる兵士」北朝鮮 、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道

もっとも、高射砲そのものも相当に古いシロモノなので、暴発の原因が北朝鮮の砲弾にあったのか、ロシア軍による保管状態の劣悪さにあったのか、はたまたその両方なのかは定かではない。

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いずれにせよ、安全性の疑わしい兵器をどんどん使わせるやり方は、両軍の自国兵士に対する人命軽視の表れだと言えるだろう。