ペットボトルも見つかったが、ラベルはすべて剥がされていた。これについて統一省は「商品情報の露出を防ごうとする痕跡と見られる」と分析した。
さらに、回虫、鞭虫、糞線虫などの寄生虫も発見された。
北朝鮮では化学肥料の生産、輸入が需要を満たせていないことから、毎年1月に「堆肥戦闘」と称して、人糞を集め、肥料代わりの堆肥を生産するキャンペーンを大々的に行う。それを使って栽培した野菜を食べる北朝鮮国民は、多くが寄生虫に感染していると言われているが、風船の中身はそんな北朝鮮の食糧事情の現状を示したものと言えよう。
(参考記事:亡命兵士の腸を寄生虫だらけにした北朝鮮「堆肥戦闘」という名の地獄)北朝鮮は、本来なら外部に知られたくないはずの自国の窮状を、わざわざ風船に込めて全世界に知らしめている形だが、もはや開き直り、韓国に対する嫌がらせを続けているのだろう。