内部の食糧事情と衛生環境は劣悪で、家族の差し入れがなければ、受刑者のほとんどは生き延びることさえできない。
そんな状況でトウモロコシ飯を一さじに減らすということは、死に追いやるのとまったく同義だ。
また、女性受刑者の中でも特にひどい扱いを受けるのが中国で摘発され、強制送還された脱北者たちだ。そういう意味で、国連安保理で北朝鮮の人権状況が協議されるというのは、中国にとって他人事ではないのだ。
「ボールペン大の注射針で」北朝鮮女性虐待の生々しい場面
中国は2023年10月から翌月にかけて、自国内で勾留していた脱北者を、北朝鮮が国境を再び開いたのに合わせて段階的に強制送還している。その数について韓国のNGO、北韓人権情報センターが600人から2000人、北韓正義連帯は2600人としている。