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北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が22日、国家航空宇宙技術総局平壌総合管制所を視察した。朝鮮中央通信が伝えた。

北朝鮮は21日22時42分28秒に、平安北道(ピョンアンブクト)の鉄山(チョルサン)郡にある西海衛星発射場から偵察衛星「万里鏡(マンリギョン)1」号を搭載したキャリア・ロケット「千里馬(チョンリマ)1」を打ち上げた。打ち上げは成功し、衛星は周回軌道に進入したとしている。視察には朝鮮労働党中央委員会の金正植副部長が同行した。

金正恩氏は、万里鏡1号の状況などを調べ、偵察衛星が受信した米軍の主要軍事基地区域を撮影した航空宇宙写真を見た。国家航空宇宙技術総局は、金正恩氏に万里鏡1号が12月1日から偵察任務に着手すると報告した。

金正恩氏は、「共和国武力が今や万里を見下ろす『目』と万里を叩く強力な『拳』を全て、共に手中に掌握した」と述べながら、「軍事的打撃手段の効用性を高める側面からも、自己防衛のためにもより多くの偵察衛星を運用すべき必要性が提起される」と強調した。

また、「米帝が昨日と今日の連続2日間、南朝鮮地域に原子力空母カール・ビンソンと原子力潜水艦サンタフェを送り込んで南朝鮮地域を自分らの侵略武力の前方基地に、核兵器廠につくっている事実に注目すべきである」としながら、「このように地域の軍事情勢を危うくしている米帝とその追随軍隊の行動の性格を徹底的に監視し、掌握する問題はわが国家の安全に直結する深刻な問題である」「多様な偵察衛星をより多く打ち上げて軌道に配備し、統合的に、実用的に運用して共和国武力に敵に対する価値あるリアルタイム情報を豊かに提供して対応態勢を一層高めるようにすべきである」などと強調した。

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金正恩氏は、「航空宇宙偵察能力造成計画」を労働党中央委員会第8期第9回総会に提出しようとする国家航空宇宙技術総局の提議を承認し、労働党中央委員会第8期第9回総会で2024年度偵察衛星打ち上げ計画を審議し、決定すると述べた。