北朝鮮学校の「子ども搾取」経済難でいっそう激しく

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北朝鮮の学校には、子どもたちを「集荷マシーン」として利用している側面がある。児童・生徒に対して、くず鉄や古紙、古ゴム、ハギレ、薪、動物の革などなど、様々な品物を供出することを強いる。

もちろんそのしわ寄せは親へ向かう。言われたとおりに供出できずに、学校に通えなくなる子どももいる。「教育は無償」は、もはや単なる掛け声に過ぎない。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

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中国との国境沿いの地域の学校では、この季節になると、「ワラビ休み」なるものが設けられる。慈江道(チャガンド)の中江(チュンガン)の情報筋によると、今年のワラビ休みは、今月11日から20日までが、ワラビ休みとなる。通常は、田植え戦闘などの農村動員が5月末に終わり、6月に入るとすぐにワラビ休みに入るが、今年は田植えが遅れてスタートが遅れたとのことだ。

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初級中学校(中学校)、高級中学校(高級中学校)の生徒に課せられたノルマは、乾燥ワラビ10キロ。この地域は、6月の第1週がワラビの旬。田植え戦闘で旬を逃してしまった。しかし、ノルマの量は変わらない。

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大人を含めて家族総出で山に入ってワラビ採りに始めたものの、ノルマの分だけ集められない人が続出。そこで当局は、現金での支払いを要求した。

別の情報筋によると、その額は140元(約2800円)、または21ドル(約3030円)。おりからの食糧難、経済的困難の中、全額を現金で払える人は多くなく、ほとんどがワラビを採って、どうしても足りない部分だけ現金で支払う。

旬が過ぎてからのワラビ休み、減らないノルマに一部の親は怒っており、学校を訪れ抗議する人すらいる。

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学生の本分はいうまでもなく勉強だ。しかし、それよりも外貨になりそうなもの、現金化しやすいものを採集・供出することの方が優先されている。たまに学校に戻ったら、思想教育の詰め込みを強いられる。金正恩総書記の提唱していた学問や研究開発に力を入れるという政策は、どこにいってしまったのだろう。