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北朝鮮の首都郊外にある平安南道(ピョンアンナムド)の平城(ピョンソン)には、全国有数の卸売市場が形成されており、各地方とバス路線で結ばれている。

車両は、平城広場のバスターミナルのそばの駐車場に停めることになっているが、料金が大幅に値上げされたと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

駐車場の1時間の料金は、タクシー1000北朝鮮ウォン(約17円)、バス2000北朝鮮ウォン(約34円)だったが、今月12日ごろに、いきなり2倍に値上げされた。今回の大幅値上げは、地方政府の予算を確保し、経済を発展させようとする中央政府の指示によるものだという。

北朝鮮には、公式の税金制度が存在しないが、その代わりに様々な名目で金品を徴収される。最も代表的なものとして、市場の売台(ワゴン)を借りて、商売を行う商人が支払う市場管理費(ショバ代)だが、駐車料金の収入も馬鹿にならない。

(参考記事:ショバ代の急激な値上げに北朝鮮商人から不満の声

平城市人民委員会(市役所)は、市内の3ヶ所の駐車場を管理しており、そこを利用するバス、トラック、タクシーから料金を現金で徴収する。

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平城は、平壌や道内はもちろん、咸興(ハムン)、沙里院(サリウォン)など全国を結ぶバス路線網の中心地で、トラックやバスの出入りも非常に多い。いずれも、国営の運送会社の名義を借りて個人が運営するものだ。駐車場に出入りする車両の台数は、1時間あたり2〜30台に達するため、そこから得られる駐車料金は、かなりの額になる。

(参考記事:北朝鮮のオヤジは「タクシー運転手」が夢の職業

なお、同様に市が運営する洗車場があり、タクシーは5000北朝鮮ウォン(約85円)、バスは1万北朝鮮ウォン(約170円)、20トントラックは2万北朝鮮ウォン(約340円)だったが、これも1.5倍から2倍に値上げされた。

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一方、平安北道の情報筋によると、定州(チョンジュ)市内のバスターミナルの駐車費用も値上げされた。トラックは3000北朝鮮ウォン(約51円)から5000北朝鮮ウォンへ、バスは2000北朝鮮ウォンから4000北朝鮮ウォン(約68円)に値上げされた。

値上げ前も値上げ後も、駐車料金は、平城より高く設定されているが、これは利用する車両が少ないことと関係しているようだ。ちなみに、1時間あたり利用台数は4〜5台程度とのことだ。

値上げを嫌い、車を近隣の食堂や学校に停めるドライバーもいるが、露見すれば3万北朝鮮ウォン(約510円)の罰金を取られてしまう。

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地方政府の財政難の解消のための値上げだが、当然のことながら、その分は輸送する商品の代金や、バスの運賃に反映される。ただでさえ物価が高騰している中での値上げで、「労働者の給料以外のすべてのものが上がる」とぼやいているという。

(参考記事:ロックダウンで物価が高騰する北朝鮮・金亨稷郡