【監視隊員】なぜ取り締まる？ この娘を見てみなさいよ。そう、この私の格好を見てわからない？その服（タイトなワンピース）はなんですかっ！

【女】この服がどうだっていうのよ？今、流行っている服じゃない。

女性同盟の監視隊員は、リョナの思わぬ反撃に当惑してしまった。そうこうしているうちに、野次馬が集まってきた。監視隊員は断固たる態度で話す。

【監視隊員】とにかくダメです！社会主義生活の様式に合わない、このはしたない姿…アイゴ!（ああ)何てことでしょう…。

娘は頭を周りを見ながら大声で話す。

【女】あそこにいる女性は取り締まらないのですか？あれは、スキニー・ジーンズ（注)じゃないのですか？去年は、取り締まろうって言ってたじゃないですか！

【監視隊員】:もう流行は過ぎたから取り締まらないのよ。

【女】なるほど。あなた達の取り締まりとは流行について行かなければならないのですね？

「ワッハッハッハ」この瞬間、野次馬が爆笑した。野次馬はリョナに「娘さん、なかなかやるじゃないか。その服も流行が終わってから着ればいいんじゃないか」と大声で加勢した。形勢が悪くなった監視隊員は、このままではいけないと思ったのか、声を和らげて娘に話し始めた。