首を動かせず横になっていることすら苦しいと訴える彼女に追い打ちをかけたのは、病院側の仕打ちだ。鑑定除隊(病気による除隊)をせざるを得ない状況となったが、病院は鑑定除隊証明書の代金として500元(約7800円)を突きつけてきたのだ。
両親は、娘が障害を抱えて一生暮らすことになったことも悔しいのに、家に帰りたいと泣きじゃくる娘を連れ出すこともできず、苦しい思いをしている。
北朝鮮は「医療はすべて無償」と謳っているが現実は異なる。絆創膏1枚から高度な医療機器に到るまですべてのものが有料となっており、患者は市場で購入した薬を持参し、医者にワイロを渡して治療を受ける。
(参考記事:【体験談】仮病の腹痛を麻酔なしで切開手術…北朝鮮の医療施設)朝鮮人民軍所属の彼女とて例外ではない。