「性的虐待やハラスメントは黙殺するものだと考えてきたが、今では考えが変わった。最近入隊してくる世代は、以前とは異なり、政治的利益のために性を捧げるべきだとは考えない」(情報筋)
軍内部では、上官が女性の部下に「労働党に入党させてやる」などと持ちかけ、性行為を迫る「マダラス」や「書類整理」と呼ばれる行為が広範囲に行われてきた。女性もそれを嫌々ながら受け入れてきたが、今の若い世代にはもはや通じないということだ。
意識の変化は若い世代だけにとどまらず、娘を軍に送り出した親たちの間でも起きつつある。
かつては娘が上官から性暴力を受けても、心を痛めつつも「しかたがない」と忘れようとする親が多かったが、今では許されないという意識が広がりつつある。