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「私は町内の勾留場にいたのですが、市の勾留場に身柄を移されれば、誰にも守ってもらえなくなります。それで、ここでは言われたことに従い、外に出ようと決心しました。家に独りで残された娘のことがあまりにも心配で涙すら出ませんでした。ただただ、この人(取調官)を気持ちよくしてやって、早く娘のもとに行きたいという思いでいっぱいでした」

「あのときは身を捧げて早く娘のもとに帰りたいという思いしかありませんでした。怒りもなく、ただ『むしろうまくいった』と思っていました。今はあれが性暴力だったことがわかりますが」

「取調官は私を暴行してから、食事と服を持ってきました。人民班長(町内会長)のおばあさんからの差し入れでした。(中略)人民班の活動にも参加し、班長は母親のような存在でした。だから私のことを助けてくれて、1日に1回は食事を差し入れてくれていたのですが、(取調官は)止めていたのです」