平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋がRFAに語ったところによると、除隊を申し出る軍官たちは、軍隊生活の劣悪さと将来の不安から、軍服を脱いで民間人に戻ろうとしているという。
「若い将校が昇進できないまま、突然軍隊を辞めさせられ社会に放り出されると、社会的に全く意味のない存在に転落してしまう」(情報筋)
そのため、若いうちに軍を離れて社会に出て経済的な基盤を作りたいと考え、軍をやめようとしているのだ。さもなくば時代に乗り遅れて貧困層に転落するという恐怖感があるのだろう。
軍を辞める口実を作るために、幹部部(将校の人事を担当する部署)の部長や指導員にワイロを渡す。経済的な余裕がない将校は、鑑定除隊(病気で軍を辞めること)を認めてもらうために軍病院に入院し、軍医とグルになって虚偽の除隊鑑定書を提出する。