彼女の体験談は、どれもにわかには信じられないようなものばかりだが、とりわけひどいのが、北朝鮮の収容施設で当局幹部により性的虐待され、妊娠させられ、麻酔もせずに中絶手術をされたというものだ。
北朝鮮の収容施設で、こうした行為が横行しているということ自体は、以前から知られていた。しかしいざ、当事者の証言と接すると言葉を失ってしまう。
しかし当事者の告発なくして、人権侵害の責任追及は力を持たない。
チャンミさんは国民統一放送のインタビューで、「女性としてこのような話をすることは容易ではないのに、どのように勇気を発揮することができたのか」と問われ、次のように答えている。