北朝鮮の交通・道路事情を巡っては、韓国の道路交通公団が最近、「北朝鮮当局が国民に安全運転を呼びかけている」との分析を出した。同公団は、金正恩時代が幕を開けた直後の2012年から2015年3月までに、北朝鮮メディアが外国の交通事故について繰り返し報道したことに注目。外国の事例を引き合いに、国民に「気を付けろ」と警告していると見たのだ。
同公団はまた、北朝鮮で交通事故が増加している原因として、飲酒運転と危険運転を挙げた。とりわけ高級外車に乗る高位級幹部の飲酒運転や危険運転は、たとえ金正恩党委員長が諫めたとしても、取り締まりは難しいだろうとしている。
もっとも、北朝鮮国内で「走り屋」説も出ている金正恩氏は、自分が運転するベンツを追い抜いた軍幹部を粛正してしまったとも言われている。交通事故よりも、こちらの方がよほど怖いかもしれない。
(参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路)